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2004/02/04
党憲法調査会、年内の憲法提案策定を確認


 民主党憲法調査会(仙谷由人会長)は4日午後、憲政記念館・憲法50年記念ホールで昨年11月の総選挙後初めての総会を開き、年内に新たな憲法提案を取りまとめることを決めた。参議院選挙前には中間報告をまとめる。

 80人の出席議員らを前に挨拶に立った菅直人代表は、「民主党は、国民がこの国の主人公であると自覚できるようにするという大きな使命を与えられている。2年後には憲法は還暦を迎えるが、その間に与野党間からの議論ではなく、国民全体による運動のなかで国民自らの憲法が生れるよう、呼びかけをおこないたい」と国民運動による創憲の重要性を強調。続いて仙谷会長が「従来型の護憲・改憲論争をこえたる議論を大いに進めていきたい」と抱負を述べた。

 総会ではまた、民主党憲法調査会が02年7月にまとめた「報告」を江田五月事務局長が、旧自由党が00年12月にまとめた「日本一新・新しい憲法を創る基本方針」を達増拓也事務局長代理がそれぞれ報告し、「これまでの成果物として調査会の議論の俎上に載せる」(江田事務局長)ことを確認。今後、(1)総論<国のあり方、最高法規>(2)統治機構<地方分権を除く>(3)人権保障<人権を担保する制度の検討など>(4)分権自治<道州制を含む>(5)安保国際<国連との関係、地域安保など>──の5つのテーマについてそれぞれ小委員会を設けて検討作業に入ることを決めた。
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