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2004/03/02
韓国拉致被害者、支援を訴える


 民主党の要請で来日している韓国人拉致被害者、金柄淘(キム・ビョンド)、李在根(イ・ジェグン)、陣正八(ジン・ジョンパル)の3氏は2日、衆議院外務小委員会において参考人陳述を行った後、国会内で記者会見を行った。

 会見での記者との主なやりとりは以下の通り。
 
記者 1971年から73年にかけて北朝鮮で目撃した日本人は何人くらいか。また目撃したホテル、招待所は平壌市内か。

李氏 合わせて約20人。ホテルは平壌市内。招待所は平壌の郊外だった。

記者 20人のうち、見覚えのある人はいたか。

李氏 われわれは昨年、ソウルプレスセンターで(日本人拉致被害者の)小さな写真を見せられただけで、誰が誰だか確認できなかった。その質問は日本人の拉致被害者に聞くべきだ。(北朝鮮では)日本人は日本人同士で集まって生活しているはずだから。

記者 現在は韓国でどんな仕事をしているか。

金氏 無職だ。職を探すのは非常に難しい。韓国政府は何も支援してくれない。

陣氏 日雇い労働者として漁網をつくる工場で働いている。韓国では脱北者と同じ扱いを受けている。

李氏 働く場所がなく、友人の手助けを受けて生活している。韓国政府に生活支援を求めている。韓国政府にも働きかけてほしい。

 なお、会見には民主党北朝鮮問題プロジェクトチームの中川正春座長、渡辺周事務局長が同席した。
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