2004/03/05
「参院で年金改革など厳しく迫る」予算衆院通過で菅代表
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民主党の菅直人代表は5日、衆院で平成16年度予算案が通過した後、記者団に対して次のように感想を述べた。
わが党は小泉政権とは全く違う予算案を提案した。わが党の場合は霞ヶ関のひも付き補助金の基本的全廃や高速道路料金の無料化などマニフェストに沿ったものであるが、政府案は三位一体と言っても地方分権に逆行、財政再建も前進するどころか後退という、将来に不安をより高めるもので内容的に全く無責任。イラクへの自衛隊派遣についても小泉首相のまともな答弁は一つもない。結局は自民、公明の数の力で国民に十分に説明しないまま押し切ったと言える。
中身の濃い議論がわが党の多くの議員によってなされたと評価されると思う。ややもすると国会審議が止まらないと注目が集まらないという従来の傾向だが、今回はわが党が野党の中でも圧倒的な比率を占めるようになり、1年生議員も含めて多くの議員が議論に参加したという点では1つの国会審議のあり方だと思う。小泉首相のはぐらかし答弁ぶりを国民の皆さんにもっと見てもらうことが必要だったかと思う。
衆院で議論されたことがそのまま参院での議論での課題だ。参院で厳しく迫っていく必要がある。特に国民にとって大きな内政上の課題である年金改革については制度的な抜本改革が何一つ出ておらず、わが党の抜本改革案を対峙させて、抜本改革に全く値しない政府案の廃案に向けて全力を挙げていきたい。
佐藤前衆院議員の問題については、国民の皆さんに対して申し訳ないと申し上げたい。わが党としても厳しい対応で臨みたい。今後同じような事件が起きないように、より厳しい形で取り組みたい。
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