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2004/03/24
第1回労働講座で笹森連合会長が講演


 民主党は3月24日、新人議員らを対象に開く労働講座の第1回を連合の笹森清会長を講師に招いて開催した。講座には菅直人代表、岡田克也幹事長はじめ議員、秘書ら約120人が参加し、熱心に講演に聞き入った。

 笹森会長は「労働組合と政治」と題する講演の中で、(1)圧倒的多数の働く人のための政策をつくり実現することが連合の役割(2)連合の政治方針は政権交代可能な2大政党体制の確立、連合の政策と要求と目的の一致する政党・政治家との連携(3)この方針に基づいて民主党を支持するとともに、今後も信頼を強め、協力し合い、お互いの役割を果たしていく―─との基本的な考え方を示し、「我々の仲間が日頃から現場で黙々と無償で民主党の支援をし続けているという努力を民主党の皆さんは無にして欲しくない」と訴えた。

 さらに笹森会長は、戦後日本の社会・経済が貧困―高度成長・インフレ経済―バブル崩壊・デフレ経済―二極化と変化するに伴い、労働運動も抵抗型―要求型―参加型―共生型と変遷してきたと解説。その上で、今日の連合の役割として、「労組は暗い、硬直的、閉鎖的」というイメージから脱却し、「組合が変わる。社会を変える」というスローガンを掲げ、「社会の変革の先導役」を担いたいと強調。最後に「民主党は政権交代を実現し、生活実感に即した政策実現に全力を挙げて欲しい」と力説した。

 笹森会長の要請もあって意見交換に多くの時間を割き、多数の議員からワークシェアリング、憲法改正、教育とフリーター問題、年金と所得再配分、公務員制度改革、女性の労組幹部登用問題、企業別組合問題、幹部と一般組合員の意識の乖離、組織率低下と未組織労組問題など多岐にわたって質問が寄せられた。
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