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2004/04/13
菅代表、鹿児島5区補選第一声に駆けつける


 民主党の菅直人代表は、3つの衆議院補欠選挙が告示された13日、埼玉8区に続いて鹿児島5区に飛び、鹿屋市で第一声をあげた公認候補の応援演説を行った。

 演説会場には、降りしきる雨の中にもかかわらず、数百人の聴衆が集まった。マイクを握った菅代表は、「かつて、この鹿屋や知覧から多くの人々が特攻隊として飛び立った。政治家や軍部首脳のまちがった判断が、純粋な若者を戦場へ送り出してしまった。今、小泉政権も当時と同じように判断を誤っているとは言えないか」と述べ、今回のイラクへの自衛隊派遣を批判。

 また、悪化するイラク情勢をめぐって「自衛隊が戦闘に巻き込まれる状況が近づいているなら、一時的にせよ自衛隊をクウェートまで移動させるといった判断を行うべきだ。そういう時期にきている」と指摘し、政府は日本人の人質3人の解放とともに自衛隊員の犠牲を出さないよう全力をあげるべきだと訴えた。

 年金問題についても菅代表は、14年間にわたって1兆円づつ保険料を上げていくという政府の「改革」案が国民生活と年金制度を破壊するものであることを明らかにし、一元化した所得比例年金と税による最低保障年金の二階建て方式によって公平で安定した制度を確立する民主党の抜本改革案の優位性を力説。「この補欠選挙で日本の政治を変えようという皆さんの意志を示してほしい」と力強く呼びかけた。
 
 演説会には、川内博史衆院議員も参加した。
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