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2004/05/18
【参院厚労委】桜井議員、首相に年金問題でのけじめを迫る


 民主党の桜井充議員は18日の参議院厚生労働委員会で質問に立ち、「年金問題をめぐる政治家への不信を解消するためには、まずけじめが必要だ」として、小泉首相に全自民党議員の国民年金納付状況の公開を迫った。しかし、首相は「政治家個人個人が判断すること。社会保障制度全体の改革を与野党を超えて議論していくことで(信頼回復は)できる」と答え、党としての公表は拒否した。
 
 また桜井議員は、首相が自身の未加入問題について「任意加入の期間であり問題ない」としていることを取り上げ、「強制期間なら政治責任はあるのか」と質した。首相は「うっかりミスなら政治的責任はない」と答え、強制期間内でも意図的でないなら責任はないとの驚くべき見解を示した。

 桜井議員は国民年金法にある「共同連帯」の精神を説き、任意期間の首相の未加入の理由、政治姿勢について「なぜ入らなかったのか。共同連帯という意識はなかったのか」と厳しく質した。首相は「入っても入らなくてもいい。いろいろ制度が変わった。強制ではない」とのみ答え、法の精神については答えなかった。
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