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2003/02/26
【衆院予算委】大島農水相と衆院法制次長の癒着疑惑を追及
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衆議院予算委で26日午後、一般的質疑が行われ、民主党からは原口一博、筒井信隆、山花郁夫の3議員が質問に立った。
原口議員は、北朝鮮のミサイル発射問題について、防衛庁の事務方から首相、官房長官、防衛庁長官に報告が上がるまでに最長で丸一日かかったことについて、「一体どういうことか」と質した。石破防衛庁長官は「たとえ事務方が、大臣に上げなくてもいいという判断をしたとしても、それを判断するのは、文民統制の観点から言っても、大臣である私が判断すべきもの。これをきちんと徹底していなかったのは、私も反省すべき点と考える」と謝罪した。
筒井議員は、予算委員会で20日に行われた「政治とカネ」問題の集中審議での民主党の細野豪志議員の質問に対する大島農水相の答弁書を衆議院法制局の郡山芳一法制次長が作成していた問題を取り上げ、「行政の長たる大臣の金銭スキャンダルについての想定問答を、衆議院の法制局が作ったなんて、まさに三権分立に反するだけではなく、衆議院法制局の公正不偏に反する大問題だ」として事実関係を問い質した。窪田法制局長が「現行法の解釈を初めとする法律問題について議員から問い合わせがあった場合に、これに回答することは法制局の職務である」「翌日の予算委員会で(大島農水相が)そのことで答弁に立たれるとは存じ上げなかった」などの答弁を繰り返したため、審議は再三にわたって中断した。
「衆議院法制局は、疑惑のデパートと言われている閣僚の顧問弁護士に成り下がったと言わざるを得ない」と筒井議員は法制局の姿勢を厳しく批判。藤井予算委員長も「ただいまの質疑を聞いていると、非常に判然とせず、質問に対して誠実に答えられない、事実関係もよく把握していない」と法制局長の答弁を批判し、事実関係その他を精査の上、28日の昼の予算委理事会に報告するよう求めた。
山花議員は、名古屋刑務所での消防ホースの高圧放水による受刑者死亡事件を再び取り上げ、事件の起きた保護房内が監視カメラで24時間監視されていること、犯行に使用された消防用ホースが施錠された倉庫に保管され、上司の判断を仰がなければ持ち出すことができないことなどの事実を指摘、矯正局長にこれを認めさせた。山花議員は、「今の話を聞いて皆さん感じられたと思うが、消防用のホースはおそらく一人で運搬できるものではない。監視カメラもあって、見ていた人もいるだろう。上司もカギについて判断している。これだけいろいろな人がチェックする機会があったにもかかわらず、『全くわからなかった』というのは、矯正行政の大変大きな問題ではないかと思う」と述べ、事件もその隠蔽も刑務所ぐるみで行われた疑念を強く印象づけた。
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