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2002/10/04
「補選で全候補当選めざす」中野幹事長が初会見
 民主党の中野寛成幹事長は4日、就任後初の記者会見に臨み、「心を新たに結束を固め、全党が一体となって政権交代を目指したい」と決意を語った。

 中野幹事長はまず、27日投票の統一補欠選挙について、「7つの選挙区すべてで勝利する意気込みで取り組む」と強調。また、「一つでも負けてもいいような表現をするのは候補者、有権者に失礼だ」として勝敗ラインなどは設定しない考えを示した。

 臨時国会をめぐっては、焦点課題として外交問題、有事法制、経済・金融政策などに言及。外交問題では、瀋陽総領事館問題や北朝鮮国交正常化交渉における外務省の不透明な対応を厳しく追及する意向を示し、開会を待たず外務委員会の閉会中審査を強く求めていることを明らかにした。先の通常国会で継続審議扱いになった有事法案については、「まず政府がキチッと整理されたものを国民に提起し直すべきだ」とした。ペイオフの凍結解除延期問題では、「金融危機はないと粉飾を続けてきた柳沢金融相を更迭したなら凍結は解除すればいい。さらに延期するのは矛盾している」と述べ、政府の金融政策のジグザグを糾していく考えを明らかにした。

 また北朝鮮拉致問題の政府調査団報告について、「死亡したとされる人たちの死因、埋葬場所なども不明のままであり、徹底した再調査が必要だ」と指摘。「国交正常化交渉をやるなとは言わないが、始めるに当たって国の主権や人権の侵害を横においてはやれない」として、政府にこれらの問題への毅然とした対応を求めていく考えを示した。イラク問題では、日本としては武力攻撃にあくまで慎重であるべきだとし、イラクの大量破壊兵器に対する国連の厳密な査察の実現を求める立場を明確にした。
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