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2003/03/04
「農水相辞めさせられなければ、首相の責任問題」菅代表
民主党の菅直人代表は4日、定例の記者会見で大島農水相の想定問答作成問題に触れ、「大島大臣が自ら辞任しない場合は、総理の責任として辞めさせるべき。でなければ自身の責任問題になる」との考えを語った。

 菅代表は、農水相問題について「衆議院を揺るがす問題になっている。衆院議長が今回の(想定問答を作成した)法制局の行動にどうけじめをつけるか。そして、行政府の長である総理が主犯の大島大臣にどういうけじめをつけさせるか。本人がきちっと責任をとって辞任しないなら、総理の責任として辞めさせるべきだ。そうでなければ、総理の責任問題になる」と厳しい口調で語った。

 また、小泉首相の実弟が経営するコンサルタント会社が横須賀市の公共事業をめぐって受注会社から口利き料を受け取っていた疑惑が持たれている問題で、菅代表は、「(受注した)日立金属から受け取った金が、同社が証言したような趣旨(口利きの謝礼)のものではないというなら、何に対する対価なのか。総理は実弟から聞いて国民に明確に説明する責任がある」と指摘した。

 菅代表はさらに、一昨年8月に掲載された週刊新潮の記事をめぐって同社を告訴していた問題で、この日、和解が成立したことを報告した。当該の記事は、同年の参議院選挙で民主党から立候補して当選した大橋巨泉元議員が、労働組合票を回してもらっていたなどと報じたもの。
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