ニュース
ニュース
2002/10/22
「小泉首相の答弁はあまりに不誠実だった」佐藤国対委員長
 民主党の佐藤敬夫国会対策委員長は22日の定例記者会見で、前日の衆議院本会議での代表質問について「小泉首相の答弁は誰が見ても誠実さにかける。今朝もいろいろなところから電話があり、『鳩山さん、中野さん、いろいろな背景を抱えながらも一所懸命質問していたね。しかし、首相の答弁はあまりに不誠実だった』という感想をいただいた。これからの参議院本会議や予算委員会でもあのような対応であれば、国民からの大きな批判が巻き起こることは間違いない」と述べ、首相の姿勢を強く批判した。

 佐藤国対委員長はまた、前日の同委員長の会見での発言を受けて、安倍官房副長官が「『間抜け』を広辞苑で引くと『抜かりのあること』とある。確かに抜かりがあったと思い、そういう発言をした」などと発言したことについて、「『高慢には必ず墜落あり』という言葉を贈っておきたい。官房副長官という仕事は、誰よりも早く官邸に入り、官邸の灯が全部消えて、その後始末を見送るくらいの誠実さ、必死さがなければならない。国会は権力の争いの場であるから、当然与野党が噛み合ってきたときに、与野党の中に入って行き、『彼が来ればしょうがないね』と言われるのが、官房副長官の仕事だろう。それが、国会での正式の議論ならいざ知らず、場外乱闘を起こしてどうするのか。広辞苑に『抜かりのあること』と書いてあるなら、『抜かりがあった』と言えばいいはずだ」と重ねて批判。

 佐藤国対委員長はさらに、「副長官は社民・民主という政党の批判をしているが、自民党の歴代の関係者たちが、(拉致)事件がここまで大きな問題になるまでに何をしてきたのか、きちっと事実を調べて物を言っているのか。早く反省し、訂正すべきは訂正しないと、厳しい矢面に立たされることになる」と今後の対応を示唆した。
記事を印刷する