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2003/03/11
4野党国対委員長会談で坂井議員辞職勧告決議案提出を合意
主党など野党4党の国会対策委員長は11日午前、国会内で会談し、政治資金規正法違反容疑で逮捕された自民党の坂井隆憲衆院議員に対し、「重大かつ悪質な規正法違反であり、反省の色も辞職の意思も感じられない」として議員辞職勧告決議案を同日午後2時半に綿貫衆院議長に提出することなどで合意した。

 会談後に会見した民主党の野田佳彦国会対策委員長は、坂井議員について、「こういう人は即刻やめてもらいたい」と述べ、自民党内などで起訴前の辞職勧告に難色を示す声があることに対しては、「それならなぜ自民党は、本人を即刻除名したのか。論理一貫性がない」と批判した。野党4党は、すでに与党の公明党・保守新党も決議案に賛成を表明している状況なども踏まえ、13日に開かれる衆院本会議での採決を求める考え。

 会談では、坂井議員問題以外にも、大島農水相問題の追及を恐れる与党が衆院農水委員会の開催を拒否したままとなっていることについて、「与党側がけじめをつけない限り今後の委員会開催に応じられない」と確認。衆院法務委員会についても、「名古屋刑務所事件についての集中審議を開催することが森山法相の所信表明の前提である」と確認した。また、風雲急を告げるイラク問題について、「まず政府の方針を国会できちんと説明すべき」との観点から、今週中にこの問題での本会議質疑を行うよう求めていくとしている。
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