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2002/10/25
【参院予算委】峰崎議員、経済・金融政策の混乱を追及


 民主党の峰崎直樹議員は、25日開かれた参議院予算委員会で小泉内閣の経済無策を厳しく追及した。

 峰崎議員は質問の冒頭、大島農水相秘書官の口利き問題について「前参議院議長と同じではないか」と質した。大島農水相は「事実を明らかにすることが私の責務。身を律しながらことに当たっていきたい」と答えるにとどまった。

 峰崎議員は経済・金融政策について、柳沢前金融担当相の更迭理由、デフレ対策、インフレターゲット論の是非を質した。首相は更迭理由は明確にせず、「総合的に判断した」と回答。峰崎議員がさらに、「金融担当の責任だけでなく、産業側の供給過剰もある。産業と金融の一体での立て直しが必要ではなかったか」と質すと、首相は「人事は人からとやかく言われる必要はない」などと開き直った。

 デフレ対策をめぐって首相は、「実質では成長率は伸びているが、名目では下がっている。デフレは阻止しなければと思っている」と答弁。インフレターゲット論については「日銀は物価上昇率をゼロ以上にすると言っている」と答えたが、明確な対策は示さなかった。峰崎議員は日銀総裁に「ゼロ以上をいつ達成するのか」を質したが、速水日銀総裁は「期限を聞かれても困る。成長なくしてデフレの解消はない」と他人事の答弁に終始した。

 さらに峰崎議員は、金融再生と不良債権処理の加速を目指した、いわゆる「竹中案」をめぐって、「本当に加速できるのか」と質したが、竹中金融担当相は「竹中案がある訳ではない。月内に報告できるよう議論をつめている」とし、ここでも小泉内閣の無策・混乱ぶりが露呈した。
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