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2002/11/12
【衆院農水委】有明海再生法、与党修正案を可決
 衆議院農水委員会は12日、与党3党提出の「有明海及び八代海を再生するための特別措置に関する法律案」と民主党提出の「有明海及び八代海の再生に関する臨時措置法案」を一括議題とし、趣旨説明・質疑を省略したあと、自民・公明・自由党3会派が共同で与党案に対する修正案を提出、趣旨説明を行った。

 民主党案は、有明海及び八代海の再生に向けては環境悪化の主因と見られる諫早湾干拓事業による影響を徹底検証することが不可欠との視点で、排水門の中・長期開門調査の実施を盛り込んでいるのがポイント。一方、与党案は有明海再生のための公共事業に対する財政支援を柱にしているにすぎず、国の基本方針に基づく実施計画の策定を福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、鹿児島の6県に求めている。

 さらに修正案は、総合的な環境調査、流入汚染物質の削減措置、有明海・八代海総合調査評価委員会の設置などを国と関係県が行うとした。しかし、総合調査評価委員会の設置は有明海の環境悪化の主因である諫早湾干拓事業の是非を問題にするものではなく、有明海の再生につながるとはいいがたい内容。

 一括討論後の採決で、民主党案は賛成少数で否決。修正案が賛成多数で可決された。
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