2002/11/14
「防衛庁長官発言は国会審議への干渉」佐藤国対委員長
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民主党の佐藤敬夫国会対策委員長は、14日の定例記者会見で、石破防衛庁長官が「有事関連3法案の審議は前国会で出尽くしている」「与党の修正案に野党は誠意を持って答えるべき」などと発言したことについて、「内閣が国会の審議の中身について言うのは明らかに『三権分立』のイロハを知らない発言であり、国会に対する内閣の不当な干渉だ。言語道断」と厳しく批判するとともに、速やかな謝罪と発言の撤回を求めた。
また、石破長官が言及した「与党の修正案」について、佐藤国対委員長は、「11日の衆議院事態対処特別委員会の理事懇談会で与党側が提示したものは、修正案として与党内でオ−ソライズされたものではなく、誰かの私案とも言えないもの」「落ちていたメモを拾ってきたようなもの」だとし、修正案として受け取った事実はないときっぱり否定。さらに、「防衛庁長官として『修正案』云々と言うなら、ただちに法案を撤回して出し直すのが当然の帰結だ。防衛庁は法案を撤回する意思があるのか。明確にしてもらいたい」と、逆に石破防衛庁長官に問いを投げ返した。
問題とされた石破防衛庁長官の発言は、12日の閣議後の記者会見の質疑の中で、「修正案が昨日、委員会終了後の理事会で提出された。与党で確認がなされ、それを野党が持ち帰って、どのようにご判断になるかということだ。修正案は、前国会の議論や民主党から出された質問主意書に真摯に対応したもの。ボールは野党の側だと思う。野党の方として誠意を持ってお答えをいただくということが必要だ。これから特段目新しい論点でも出れば別だが、一応私は、前国会であれだけの審議を行い、出るべき論点は出つくしたと思う。政府与党としては可能な限りの対応をしている」「有事関連3法案と国民保護法制を同時に出すべきだという議論があるが、それが全部できるまで他のものも全てストップするということは、いかがなものか。それができなければ全部だめという論理的必然性はないのではないか」などと述べたもの。
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