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2003/04/15
【東京6区補選】「日本を政治を変えるために必ず勝利を」菅代表


 衆参の4補欠選挙のうち東京6区、茨城7区、山梨3区の3つの衆院補選が15日告示された。民主党の故・石井紘基議員が刺殺された事件に伴う衆院東京6区の補選には、参院議員から転じた民主党新人の女性候補者が故・石井議員の遺志を受け継ごうと立候補。遺族の応援を受けて選挙戦をスタートした。この日の第一声には、民主党の菅直人代表をはじめ、羽田孜最高顧問、岡田克也幹事長、鳩山由紀夫前代表、さらに笹森清連合会長らも応援に駆けつけた。
 
 菅代表は演説の冒頭、「石井議員に敬意を表して黙祷を捧げたい」として弁士はじめ聴衆に呼びかけ、祈りを捧げた。演説では小泉内閣の経済無策ぶりを問題視し、「小泉政権は何一つ手を打っていない。経済政策については能天気というよりは脳死状態と申し上げても過言ではない」と指弾した。その上で、民主党予算案を聴衆に提示し、日本の経済危機打開に向け、積極的な雇用拡大・内需拡大につながる予算案である点を明らかにした。菅代表は「小泉政策と民主党の政策とどちらが必要か、この選挙でぜひとも世田谷の皆さんに的確にご判断いただき、小泉政権の失政を正すためにも民主党候補者を当選させていただきたい」と訴えた。
 
 同時に菅代表は、14日から緊急事態対処基本法案をめぐる党内議論をスタートさせたことを報告。「イラク情勢、北朝鮮情勢など、不安定な国際情勢のなかで、民主党は逃げることなく、ひるむことなく真正面から取り組み、国民のみなさんが安心できる内容の緊急事態法制を提案し、早期実現に向けて積極果敢に組む」と約束した。
 
 またこの日の午後から訪中し、中国共産党中央委員会総書記に選ばれた胡錦濤氏と会談する予定であることを報告。「21世紀になり、新しい日中関係を、新しいアジアの未来を展望しなければならない。EUにも匹敵するようなアジア共同体を50年後の将来を見通して展望しくことが必要」との考えを示し、過去から未来への日中関係のあり方を中国首脳と意見交換したいと抱負を述べた。
 
 続いてマイクを握った羽田最高顧問は、「これまでも何度もここに立った。税金の使い道を改めようという訴えもこの街宣車から10数年前から行ってきた」として、故・石井議員との街頭演説をふり返り、「紘基君が残した、国の運営のあり方、日本の現状を追及する姿勢を大切にしながら、民主党は努力していきたい」と述べた。また、今回立候補した女性候補者は「正義を貫く姿勢は石井議員に負けない」として、日本の国を、明日を開くことにつながるこの選挙の必勝を目指し、熱い戦いを展開したいと力強く訴えた。
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