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2002/11/29
政権戦略委、北岡伸一東大教授を招いて勉強会
 鳩山由紀夫代表の諮問機関である政権戦略委員会(岡田克也委員長)は28日、国会内で党再生の課題について第2回勉強会を開催した。

 講師の北岡伸一氏(東京大学大学院教授)は、「リーダーを交代させても党勢拡大は大して期待できない」としたうえで、民主党が掲げるべき理念として、1)普通の国民を代表する政党、2)国際協調主義・積極的平和主義、3)自立と官尊民卑の打破、の3点を挙げた。

 また北岡氏は、「補選と統一地方選の行われる来年4月はターニング・ポイントになる」と指摘しつつ、「反自民勢力が緩やかな連合体を結成して政権戦略を練るべきだ」と主張。その際には、効果的な候補者の選定が重要で、特に「普通の生活者・納税者を立てるべきだ」と述べた。

 北岡氏はさらに、しばしばマスコミが国民世論と乖離する点に言及し、「実態をよく見極めることが大事だ」と指摘したほか、「政治腐敗の防止だけでなく、政策の悪しき連鎖を断つという意味で、政権交代は極めて重要だ」と強調した。
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