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2002/11/29
「野党大結集に向け私心捨てて努力する」鳩山代表会見


 民主党の鳩山由紀夫代表は29日夜、党本部で臨時に記者会見を開き、野党の何らかの形での結集を12月13日の臨時国会末までに図れるよう努力すること、代表選挙以降の党人事への批判や補欠選挙の敗北をふまえ、同日までに自らの出処進退を明らかにすることを表明した。

 鳩山代表は、会見の冒頭、「民主主義が日本ではしっかり育っていない。民主主義の危機は、二大政党政治が十分に機能していないことにある。民主党は今日まで二大政党政治の実現に向け努力を傾注してきたが、現在の民主党は国民に理解されていない」と前置きしたうえで、「民主主義を蘇生させるためにも、野党の活動を結集していくことが必要だ。政策の類似性をふまえ、例えば自由党、社民党、無所属の会などとともに、より強固な野党の体制を構築しなければならない」と具体的に他党の名を例示して野党結集の必要性を表明。同時に、「民主党の一致団結の迫力、若さ、たくましさを現実のものとするために、代表として努力する」と述べ、1月の党大会に向けた党改革の取り組みについても引き続き全力をあげる方針を表明した。

 「野党結集とは、統一会派なのか党の合併なのか」という記者の問いには、「すべてはこれから。それぞれの政党独自の事情も勘案して決めていくべきことで、統一会派や党の合併は選択肢の一つ一つ」と述べ、今後、各党間の協議や党内機関の議論を通じて結論を見いだすとしている。
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