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2002/11/29
【衆院本会議】自民・石原議員が石井紘基議員への追悼演説行う
 衆議院本会議で29日、10月25日に暴漢に刺されて亡くなった故石井紘基議員に対する追悼演説が行われ、自民党の石原伸晃議員(行革・規制改革担当相)が故人の思い出や業績を偲びながら、深い哀悼を捧げた。

 遺族も議場を見守る中、追悼演説に立った石原議員は、まず事件を振り返り、「民主主義の糸が切れた時、独裁や暴力が暴走し体制を支配する」という石井議員の言葉を引いて、2度と同様の事件を繰り返さない決意を示した。

 続いて石原議員は、石井議員の経歴を回顧。とりわけ、中央大学法学部在学中、安保闘争のただ中で故江田三郎氏(元社会党書記長、江田五月民主党参議院議員の父)と出会って政治を志すようになったこと、モスクワ留学中に出会ったナターシャさんと結婚し、以後、妻を支えとして政治活動に邁進したこと、1993年に日本新党で初当選して以来、9年余にわたって国会で一貫して日本の構造改革のために闘ってきたことなどが紹介された。

 とりわけ石原議員は、自らが行政改革に取り組むようになって以来、石井議員に党派を超えて相談役になってもらってきたことも紹介。石原議員が行革担当相として現在取り組んでいる特殊法人改革も、石井議員が道路公団関連企業にまつわる問題を最初に告発したことがきっかけになったとし、「まさに先見の明であった」と讃えた。その上で石原議員は、「一貫した行政改革への取り組みに大きな期待が寄せられていたこの時に石井議員を失ったことは、国家国民にとっての大きな損失であり、遺憾の念に耐えない」と無念の思いを込めて述べた。

 最後に石原議員は、石井議員の著書の一節を引用し、追悼の言葉を締めくくった。

「政治が国民の未来に奉仕する、名誉あるものに生まれ変わることが先決である。日本の政治文化は国民の手にかかっている」
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