2002/12/02
【衆院予算委】海江田政調会長「セーフティネットの補正を年内に」
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衆議院予算委員会の集中審議が2日開かれ、民主党の海江田万里政調会長が小泉首相の経済失政を厳しく追及した。
海江田政調会長はまず、「昨年は補正予算を組んだのになぜ今年は組まないのか」を質した。首相は「税収の見込みが立つまで、立ってからと前から決めていた。落ち込みが2兆円以上になったので、補正予算を組まざるを得なくなった。税収が順調なら組まなかった」と税収の落ち込みが補正予算の編成理由であり、雇用・中小企業対策は念頭にないことを認めた。
海江田政調会長は「中小企業は年末を控え、乗り切れるか不安が募っている。セーフティネットの補正予算を年内に組むべき」と迫ったが、首相は「総合対策、補正予算、15年度予算で対処する」との答弁を繰り返した。平沼経産相は「無担保の保証を3000万円から5000万円にしたい。引き続き補正予算で拡充し、切れ目なく対応していきたい」と答えた。
さらに海江田政調会長は「補正予算には従来型の公共事業予算はないのか」と質した。塩川財務相は「仰せ通り」と一旦は答えたが、再度の追及に「精査していない」と無責任答弁。また、緊急地域雇用創出特別交付金事業について「使い勝手が悪い。もっと使えるように」と質したところ、坂口厚労相は「地域の意見を聞いて、使い勝手がいいようにする」と回答した。
続いて海江田政調会長は、雇用の受け皿としてのNPOに触れ、「NPO支援税制の改革なくして、税制改革とは言えない。支援税制を」と迫ったが、塩川財務相は明言を避けた。最後に海江田政調会長は、道路特定財源の見直しの中身を質したが、小泉首相は「来年度50年ぶりに見直す」とだけ述べ、一般財源化の来年度実施は否定した。
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