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2003/04/27
衆院東京6区補選で小宮山候補が勝利


民主党の故石井紘基議員が右翼の凶刃に倒れたために実施され、27日に投開票の行われた衆議院東京6区の補欠選挙で、民主党公認の小宮山洋子候補が、自民党等の候補を退けて堂々の勝利を収めた。

 当選確実の報道を受けて、世田谷区太子堂にある選挙事務所には小宮山候補、故石井議員のナターシャ夫人、民主党の菅直人代表、羽田孜最高顧問と多くの支援者らが駆けつけ、小宮山候補の勝利を祝った。

 記者会見で勝因を問われた小宮山候補は、「一部の人が得をするような政治ではなく、本当に公正な、すべての人のための新しい政治をここから作ろう、石井紘基さんの遺志を継いで、『不正を正し、税金の無駄遣いを許さない』という正義が通る政治をぜひ一緒に作って下さいとお願いしたことを聞いていただけたのだと思う」と語った。

 選挙戦を通じて、特に「暮らしの安定」を訴えた小宮山候補は、「3人の子育てをしながら仕事をしてきた。高齢社会への取り組みも大事だが、日本はあまりにも子育てを支援してこなかった。特に東京は全国最低の出生率。子どもたちのことをまずやりたい」と当選後の抱負を明らかにした。

 小宮山さんの当選について感想を求められた石井ナターシャさんは、「民主党には、利権体制を徹底的に暴いてほしい。小宮山さんには、これから一所懸命頑張ってほしい。大変うれしい」と、娘のターニャさんとともに感激の表情を見せた。

 また、ゼネコン汚職事件で逮捕、実刑が確定した自民党の中村喜四郎前衆議院議員の失職に伴う衆院茨城県第7区の補欠選挙では、自由党公認で民主党が推薦した加藤真砂子候補が健闘したが、及ばなかった。
 
 開票結果確定後、選挙事務所で会見に臨んだ加藤候補は「今回の選挙は、大変厳しいものと当初から考えていた。時間が短かったこともあるが、保守基盤の強いところで、なかなかわれわれの目指すところが浸透しにくかったのではないか」と選挙戦を振り返り、駆けつけた支持者らを前に「このままでいいとは思っていない。日本の将来を見つめながら一番いい手段を選び、また挑戦したい」と再起への意欲を示した。

【投票結果】

衆院東京6区補選

当 小宮山洋子(民主・新) 99600 
  越智 通雄(自民・元) 57783 
  田中美代子(共産・新) 20483

衆院茨城7区補選

当 永岡 洋治(自民・新) 70251
  吉原 英一(無・新)  51798
  加藤真砂子(自由・新) 34608
  稲葉 修敏(共産・新)  6890
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