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2002/12/10
次期代表に菅直人衆議院議員を選出




 民主党の鳩山由紀夫代表の辞意表明に伴い、次期代表を選ぶために10日に開催された両院議員総会で、党所属国会議員183人中104票を集めた菅直人衆議院議員が、79票の岡田克也衆議院議員を破り、次期代表に選出された。菅議員の代表就任は、現在の民主党結党時に次いで2度目。

 両院議員総会は18時に開会。立候補を届け出た両議員が10分間ずつ政見を表明したのち、党所属国会議員全員が点呼の順に無記名投票を行った。19時ちょうど、伊藤忠治中央代表選挙管理委員長が開票結果を報告し、総会参加者が満場の拍手でこれを確認した。

 当選が決まった菅議員は、鳩山現代表、岡田候補と固く握手したのち、次期代表としての決意を次の通り述べた。

【菅直人次期民主党代表決意表明(要旨)】

 本当に、今の党の置かれた状況を考えると、こういう形で代表選挙戦を行って、鳩山代表、岡田克也さんと3人で、いや183人で一緒にやっていかない限りは、この党の再生はとてもできないという思いを、あらためて強くしました。どうか皆さん、本当によろしくお願いします。

 先ほど岡田さんからも話がありましたが、183人の一人ひとり、また候補者として決まっている、あるいは候補者としてこれから集まってきていただけるメンバーは、自由民主党に劣らないどころか、政官業癒着の中でがんじがらめになっている人たちに対し、国民の声を体した行動ができる仲間たちだと私も確信しています。

 私も、これまでこの党ができた折に最初の代表をやり、鳩山代表の下で政調会長、幹事長をさせていただきました。今の現状には大きな責任を感じています。それだけに、これだけのメンバーのそろっている民主党が、国民の気持ちを体して、今の自民党政権と違う、国民に希望を持ってもらえるような、そういう日本を作るために、この座にしがみつくというような気持ちは一切捨て去って、とにかく次の衆議院選挙、統一地方自治体選挙、参議院選挙に向けて、とにかく私自身もありとあらゆる力を振り絞りたいと思います。

 どうか、皆さんのお支えを重ねて心からお願い申し上げ、お礼の気持ちをこめてのご挨拶とさせていただきます。どうか皆さん、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。
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