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2002/12/13
菅直人代表が就任 新役員体制が発足
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民主党の両院議員総会が13日午後、党本部ホールで開かれ、鳩山由紀夫代表が退任、菅直人新代表が就任した。
総会の冒頭、退任の挨拶に立った鳩山由紀夫代表は、3年あまりの代表在職中の協力に対して謝意を表し、次のように語った。「今回、代表の職を失う以上に多くのものを得た。(代表辞任を決意したことに対して)全国から暖かいお気持ちをいただいた。一緒に涙してくれた議員もいた。雨天の友を得たことが何よりありがたい。私が政治の原点としてきた友愛の極意をいただいたと思っている」「ここで一致結束できなければ、何のためだったのかと国民からお叱りを受けることになる。菅代表の下で、民主党の再生に向け、一丸となって努力することをお願いし、最後の挨拶とする」
鳩山代表と固い握手を交わしたのちに就任挨拶に立った菅直人新代表は、「99年の秋以来3年あまり、鳩山代表のもとで民主党は歩んできた。この間、鳩山代表の力と議員のみなさんの努力によって、党が大きく成長してきたことはお互いによく知るところだ」として、鳩山代表の功績に改めて感謝の意を表したいとした。
菅代表は、民主党がいま危機的状況にあるが、その原因を議論するよりも、子どもが成長過程でハシカにかかり、それを乗り越えたときに一段とたくましく育っていくように、スタートして4年あまりの民主党にとってもハシカ同様の試練だと指摘。「ここで倒れてしまうのか、乗り越えていけるかは、鳩山代表からお話をいただいたように、代表として選んでいただいた私はじめ役員、全国会議員・全党員の肩にかかっている」と述べた。
菅代表は重ねて「民主党が国会議員のためだけにある政党ならば、倒産・リストラ・自殺・あるいは社会的な痛ましい事件にあえぐ国民にとって不要のものとなる」とし、鳩山代表のもとで築き上げた民主党を引き継ぎ、国民の希望や期待に応えられる政党としての再スタートをみなさんとともに切らさせていただきたいと訴えた。
また、小泉政権の現状について菅代表は「多くを語る必要はない」とし、スローガンはあるが政策は全くない。特に経済においては無策そのものだと指弾。小泉政権を国民の視点から追い詰め、これを交代させることこそ、民主党の責務だとの考えを示し、「全員一丸となって国民の声に応えるための政権交代をめざして頑張りぬきたい」と宣言した。
両院議員総会ではまた、菅新代表からの提案を受け、新役員体制を承認した。両院議員総会に引き続き開かれた代議士会で決まった代議士会長、同代理、今回の人事の対象となっていない参議院議員会役員を含め、民主党の新役員体制は次の通り。
【民主党新役員体制】 ◎は常任幹事 □は役員会構成員
最高顧問 羽田 孜
代表◎□ 菅 直人
副代表◎ 石井 一
伊藤 英成
岩國 哲人
円 より子
横路 孝弘
幹事長◎□ 岡田 克也
幹事長代理◎ 北橋 健治
政策調査会長◎□ 枝野 幸男
国会対策委員長◎□ 野田 佳彦
選挙対策委員長◎□ 赤松 広隆
組織委員長◎ 川端 達夫
国民運動委員長◎ 岡崎 トミ子
広報・宣伝委員長◎ 平野 博文
男女共同参画委員長◎ 肥田 美代子
常任幹事◎ 鳩山 由紀夫
角田 義一
玉置 一弥
直嶋 正行
(北海道・東北地域担当) 佐々木 秀典
(北信越・北関東地域担当) 細川 律夫
(南関東地域担当) 田中 慶秋
(東京地域担当) 吉田 公一
(東海地域担当) 佐藤 観樹
(近畿地域担当) 中野 寛成
(中国・四国・九州地域担当)松本 龍
両院議員総会長◎ 佐藤 観樹
代議士会長◎ 玉置 一弥
同代理 山元 勉
参議院議員会長◎□ 角田 義一
参議院幹事長◎□ 直嶋 正行
参議院国会対策委員長□ 輿石 東
参議院政策審議会長 朝日 俊弘
中央代表選挙管理委員長 伊藤 忠治
会計監査 松崎 公昭
川橋 幸子
※会計監査は、慣例により衆参の決算委筆頭理事をあてている
倫理委員長 日野 市朗
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