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2003/05/16
【常任幹事会】自由党との合流問題で集中的に討議


民主党は16日午前、党本部で臨時の常任幹事会を開き、自由党との合流問題について、常任幹事会としては最初の集中的な討議を行った。各常任幹事から表明された意見は、合流についての積極論と消極論が相半ばする状況だったが、今月中に党としての結論を出すことを全体で確認し、20日午後の臨時常任幹事会に議論を持ち越した。

 会議の冒頭、挨拶に立った菅直人代表は、前日に衆議院で修正可決された有事関連法案について、「全員参加で議論し、一致結束した対応ができたことを、ありがたく思う。基本的人権の尊重や国会の関与を盛り込ませたことは、大いに強調すべき成果だ。有事法制ができたら武力攻撃事態が起きると言う政治家もいるが、武力攻撃を受けるような事態に至らないための外交努力こそ必要という立場で臨んでいくべきだ」と表明。菅代表はまた、今後の政局の焦点について、「何といっても解散・総選挙だ。10月解散、11月総選挙の線がきわめて濃くなってきた。すでに6か月を切っており、あらゆる準備を進めなければならない。300小選挙区で野党が統一候補を1人ずつ出すことが政権交代への最大の戦略戦術であり、そこへ向けて改革派知事や学者グループなどとの共同作業の場を作り出していきたい」と述べ、自由党との連携問題についても、そうした方向性のなかで党内が一致結束して行動できるような結論を見出すよう、常任幹事会に要請した。

 岡田克也幹事長の報告では、全議員との面談結果は「賛成」69人、「反対」51人、「どちらでもない」51人。新人候補者へのアンケート結果は同じく27人、9人、4人。都道府県連へのアンケート結果は同じく8人、14人、3人だった。
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