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2003/05/20
菅代表、金鐘泌元韓国首相と意見交換


民主党の菅直人代表は20日、民主党本部を訪れた韓国の金鐘泌(キム・ジョンピル)韓日議連会長(元韓国首相・自民連総裁)と会談し、「北朝鮮問題」などで率直な意見交換を行った。
 
 まず、菅代表が盧武鉉(ノ・ムヒョン)新大統領についての評価を尋ねると「金大中さんより良い方だ。心配ない」との認識を示した。また、金会長は北朝鮮の金正日軍事委員長から招待をされていたがSARS問題で延期になったことを説明、「私が60年代に日韓正常化交渉に関わったので、その辺りのことを聞きたかったのではなかったか」とその理由を推測。北朝鮮については「極限状態に追い込むことはいけない。窮鼠猫を噛む、ということもある」と述べ、韓国は米、肥料などの支援を行うが、現金を送ることはミサイルや核の資金となるので絶対にしない、という立場を説明した。
 
 また、日本に対しては「ミサイルの付属品が第三国経由で送られたことが明らかになったが、止めてもらいたい」と注文した。
 
 一方、「北朝鮮が核を持った場合」についての日本の姿勢を聞かれた菅代表は、「国交回復は不可能」と述べるとともに、北朝鮮に対しては日米韓3カ国が一緒に対応するとともに、そこに中国が加われば強力な包囲網となる、とした。
 
 金会長は「今までは日本に来ても(民主党を)表敬しなかったが、これからは親しくしたい」と締めくくった。
 
 この日、民主党からは伊藤英成『次の内閣』外務ネクスト大臣、仙谷由人『次の内閣』経済財政担当ネクスト大臣、ツルネンマルテイ国際局長が同席した。
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