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2003/05/21
【常任幹事会】自由党との合流を前提に統一会派結成めざす


民主党は21日午後4時30分から開いた臨時の常任幹事会で、自由党との合流問題について、「合流が必要との意見が多数を占めたことを踏まえ、合流を前提に今後さらに検討する。その第一歩として、まず通常国会終了後に統一会派を結成する方向で自由党と協議する」などとする岡田克也幹事長の提案を全会一致で了承した。

 会議冒頭、菅直人代表は、「時間がかかると外からいろいろ言われるが、この党は、戦後民主主義を体現した政党だと理解している。ただ、経済有事が勃発するなかで、国民の期待にどう応えられるのか。そろそろ結論を出すべき時だ。どうすれば次のステップに全員一致して行けるのかという観点で結論を出してもらえるようお願いする」と挨拶した。

 会議は2時間に及び、秋に予想される総選挙前の合流を明確にすべきとの意見や、これに反対する意見も出されたが、岡田幹事長が「いつまでも議論を続けていることは好ましくない。それぞれの意見は分かるが、まとめのための議論をして欲しい」と要請し、「合流問題に関する幹事長提案」と題する文書をもとに、意見取りまとめの提案を行った。菅代表も「あらかじめ相談を受けており、これでいいと思う」と表明。さらに議論の末、鳩山由紀夫前代表や何人かの常任幹事からも「お互いいろいろ不満はあるが、幹事長提案でまとめよう」との発言があり、最後は全員の拍手で提案を了承した。

 会議後、岡田幹事長は記者団に「皆さん相当に激しい議論はあったが、最後はまとめていただいたことに、心から感謝する。『この党で政権をとろう』という意欲の表れだと思う」と感想を述べた。

【了承された幹事長提案の全文】

        合流問題に関する幹事長提案

                       2003.5.21

 常任幹事会において、自由党との合流問題を議論してきた。大きな方
向性として、将来両党の合流を行うべきとの意見が多数を占めた。他方
で合流にあたっては国民の期待感の高まりや基本政策の一致などが必要
だが、現状では十分とは言えず、早急な合流には異論も少なくない状況
にある。

 近い将来総選挙が予想される中、政権交代の軸となるべき民主党が一
致団結して国会の内外で活動することが求められており、合流論議を集
約すべき時期にきている。常任幹事会で両論あるという現状は、いまだ
機が熟していないことの表れでもある。

 以上を踏まえて、以下の通り提案する。

1.自由党との合流問題は、合流が必要との意見が多数を占めたことを
  踏まえ、合流を前提に今後更に検討する。その第一歩として、まず
  通常国会終了後に統一会派を結成する方向で自由党と協議する。

2.自由党との緊密な協力は政権交代実現のため、極めて重要である。
  300小選挙区における調整・選挙協力や政権交代が実現した場合に
  目指すべき政権基本政策について両党間の信頼関係を基本としつつ
  継続して協議する。

3.以上の二点を基本として、自由党と交渉することについて代表、幹
  事長に一任する。
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