2003/05/28
【衆院予算委】海江田議員、りそなへの資本注入の根拠質す
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りそなグループへの公的資金投入について集中審議が行われた衆院予算委員会で28日、民主党の海江田万里議員が菅直人議員の関連質疑を行った。
海江田議員は菅議員に対する首相答弁を確認する形で「この問題に関して竹中金融・経済財政担当相から報告を受けたのはいつか」と小泉首相に質した。首相はあいまいな答弁に終始。竹中金融・経済財政担当相が17日にりそなグループ取締役会から決算報告を受けて首相に報告し、公的資金投入を決定したことを明らかにした。また小泉首相は、竹中金融・経済財政担当相の判断に基づき、金融危機対応会議を開催したと述べた。
こうした経緯を踏まえて海江田議員は「総理が金融危機対応会議を開いたということは、まさにその時点で金融危機だ」と指摘したが、小泉首相は「危機を回避するための危機対応会議だ」「危機を未然に防ぐことが重要だと判断」などと答弁。あくまでも「金融危機」を否定した。
これを受けて海江田議員は、預金保険法102条は本来、預金の大量流出や連鎖破綻など、極めて深刻な金融危機が迫ったときの安全網と位置づけられている点に言及。「危機を起こさない・再生のための措置」などとする小泉首相に対し、危機を認めない限り同法102条は適用できないことを改めて指摘し、適用に踏み切った政府の判断根拠のあいまいさを明らかにした。
海江田議員はまた小泉首相に対し、2兆3000億円にものぼる注入資金の回収のめどを質したが、首相はあいまいな答弁に終始。竹中金融・経済財政担当相の提言を鵜呑みにしただけの小泉首相の姿勢、丸投げの実態が改めて浮き彫りになった。
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