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2006/06/06
社保庁のみならず官庁のあり方の抜本改革必要 会見で小沢代表
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小沢一郎代表は6日午後、党本部で定例の記者会見を行い、現在の官僚支配の抜本改革の必要性、村上ファンド事件などについて、記者団の質問に答える形でコメントした。
まず記者団から、社会保険庁改革に関しての小泉首相の民主党批判に関して問われた小沢代表は、「総理はどういう改革をしようとしているか、それがよく分からない」とまず痛烈に皮肉り、いわゆる「年金偽装」問題に関しても、「あり得ないようなことが、現実に国の役所で行われている」ことに関して、「一部公務員の所業ではなくて、役所そのものの行為」であり、社会保障制度と「役所そのもののあり方」を、まさに根本から改革することが必要であるとの考えを改めて示した。
小沢代表はこれに関して、更に言葉を重ね、「戦後60年、一時を除いては、ずっと同じ権力構造の中で、実質的に権力を握ってきた官僚機構」が、国民のためという本来の職務を忘却し、「自ら積み上げてきた既得権を維持しようという体質を色濃く持っている」組織になってしまったと厳しく指摘。「霞ヶ関の官庁のあり方、広く言えば日本の国家統治機構そのものを見直さなければならない」との従来からの持論を改めて展開した。
記者団からの重ねての質問に対しても小沢代表は、「政権を獲って、今の行政機構を根本的に見直して変える」ことを一貫して主張し続けてきたとし、地方分権についても、「国家統治のあり方を根本的に変えること」だとして、これらを「実現・実行するためには政権を獲らなければならない」、「政権を獲るためには、選挙に勝たなければならない」と強調。こうした「基本的考えを、分かりやすい言葉で、分かりやすい事柄を例にとって、国民の皆さんに理解を求める」ことの重要性を改めて語った。
基本的な政策の取りまとめに関しても小沢代表は触れ、「夏までに1人区の作業を早く完了したい」としつつ、複数区の問題も並行して進めたいとし、「9月の代表選までの間に、夏にでも改めてまた自分の考え方をまとめて、党員の皆さんのご議論をいただきたい」などと述べた。
村上ファンドの村上代表の逮捕についても、小沢代表は所感を問われ、「小泉政治・小泉改革の一環として色々行われてきている」うちの一つの事象として、ライブドアの堀江前社長を「事実上、自民党候補として」担ぎ出して改革の成果として讃えたものの、「その結果が、司直の手によって裁かれている」と指摘。「村上某も、一連の中で、もてはやされてきたところではなかったのか」とした。
そして小沢代表は、堀江氏も村上氏も、新しい時代の経営者という表向きの触れ込みであったが、「結果として、われわれの社会のルール・法律を踏みにじって、彼らの経済活動を行っていたということで、これは決して許されることではない」と、厳しい見方を示し、「『改革の成果』のごとき雰囲気の中でエールを送っていたとすれば、それはまことに国民を欺く、そして無責任なやり方だ」と、与党の姿勢にも苦言を呈した。更に小沢代表は、「『小泉改革』の実態が見えてきたということではないか」とも述べ、一連の事件に対しての首相の政治姿勢の影響についても言及した。
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