ニュース
ニュース
2006/06/06
共謀罪丸飲み偽装こそ自民の党利党略そのもの 会見で荒井代理


 6日午前、国会対策委員会役員会終了後に、国会内で荒井聰国対委員長代理が記者会見を行い、共謀罪をめぐる法務委員会の動きなどについて報告した。

 この中で荒井国対委員長代理は、先週末の「丸飲み偽装」問題から、法務委員会が不正常な状態に陥っていることに関して言及。昨日、自民党の村田国対筆頭副委員長と会談して、がん対策基本法案について、誠意をもって今国会で成立させるよう努力すること、共謀罪については今国会についての委員会での審議は、実質行わないこと、参議院から送られている3つの法案は審議し、時間があれば信託法の審議に入ることなどで合意し、こうした条件の下で、今日の理事懇談会に応じることとなったと説明した。

 また、共謀罪について自民党の武部幹事長が、わが党の動きを党利党略などと批判していることに関しても、その言葉は自民党にこそまさしく当てはまると、厳しく反論。現に共謀罪に関して自民党が、後で内容を変えればいいとして民主案を丸飲みしようとした事実を改めて指摘し、これこそまさに「自民党の党利党略」だとして、その「丸飲み偽装」に改めて厳しい批判を加えた。

 村上ファンドの村上代表が逮捕されたことについても荒井国対委員長代理は言及し、いわゆる「勝ち組の中にも大きな矛盾がある」として、小泉政権の下、市場万能主義が声高に叫ばれているが、「市場のモラル、公平さ・公正さを徹底させていく」ことの重要性を強調した。

 社会保険庁の「年金偽装」問題についても荒井国対委員長代理は、16日に集中審議を行う見込みであることを報告するとともに、最近、政府・与党から、労働組合に絡めた話が聞こえてくることについて、「どこにどのような関係があってこのような話をするのか、分からない」と指摘。小泉首相も厚生大臣を務めてきているが、「この問題にどう取り組んできたのか」とし、未納率の上昇と組合の問題は関係がないとして、こうした無責任な発言に釘を刺した。
記事を印刷する