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2004/06/17
「基本的な理解欠く総理では話にならない」党首会談後に岡田代表


 民主党の岡田克也代表は17日、藤井裕久幹事長とともに首相官邸を訪れ、イラク多国籍軍への自衛隊参加問題をめぐる与野党党首会談に臨んだ。政府・与党側からは小泉首相はじめ細田官房長官、安倍自民党幹事長が出席した。

 会談後に感想を求められた岡田代表は「申し訳ないがお話にならない」と開口一番怒りをあらわにし、小泉首相が基本的な理解を欠いているため、何ら議論が成り立たない空虚な会談にすぎなかったことを明らかにした。

 岡田代表は会談で、イラク多国籍軍への自衛隊参加表明について、統合された司令部の指揮下には入らないとの担保を得ていると説明した点を首相に質したが、どういう形で担保をとったかの十分な説明はなかった。またイラク特措法で定める治安維持活動への支援を行うか否かを質したのに対して首相は「やらない」と即答したが、その場で同席者から指摘を受けて「(治安維持活動も)入っている」と修正する一幕もあった。

 岡田代表は「議会で議論できないから避けているとしか思えない」と指摘し、議事録が残る形での国会での議論の必要性を改めて指摘した。
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