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2006/06/07
後半国会は野党ペース 国対役員・筆頭合同会議で渡部委員長


 民主党の国会対策委員会役員・筆頭理事合同会議が7日昼、国会内で開催され、終盤国会に向けての対応などを協議した。

 会議の冒頭、渡部恒三国対委員長が挨拶に立ち、先週の共謀罪をめぐる動きについて改めて言及。「一言で言えば『偽装丸飲み』案であった」ことを厳しく批判し、「今国会では通さないということになった」との結論を報告した。そして、「わが党が、これは国民のために通してはいけない、もっと審議しなければいけない、という問題については、だいたいわれわれの意見が通って国会が終わりそうだ」との見通しを示した。

 その上で渡部国対委員長は、「ライブドア事件に始まって、先般の村上ファンド事件などを見ると、まさに小泉改革が産んだ事件と言っても過言ではない」と指摘。「5年間の小泉政治の締めくくりで、徹底的に議論をやらなければならない」が、残念ながら、会期は残りわずかだとした。そして、「重要法案を残したままで、会期延長の様子が全く見えない」ことについても、「疑惑隠しで会期延長をしないのかもしれない」と述べつつ、「残された短い時間ではあるが、国民の立場に立って、それぞれの委員会で問題を追及していただきたい」と出席議員に呼びかけた。

 また近日中に、野党幹事長・国対委員長会談を開催する見通しであることにも渡部国対委員長は触れ、「前半の国会から考えると、まるで正反対の野党ペースの国会を今日まで、それぞれの現場の皆さんのご努力で進めてこられたことに、心から感謝する」と述べて挨拶を締めくくった。

 会議は、荒井聰国対委員長代理の司会の下、進められ、三井辨雄議院運営委員会理事を皮切りに、各委員会筆頭理事らからの報告を受け、協議を行った。
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