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2005/01/20
クルド難民カザンキランさんらの強制送還に対し、緊急申し入れ行う


 日本政府に保護を求め、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が認定した難民(マンデート難民)であるトルコ出身のクルド難民、アフメット・カザンキランさんとその長男の2人を、法務省入国管理局が18日に本国へ強制送還した件について、民主党の外国人の人権と国籍問題に関するプロジェクトチーム(座長:ツルネンマルテイ参議院議員)は20日、法務省と外務省に対して緊急申し入れを行った。

 申し入れでは、今回の措置が、難民の地位に関する条約に違反するだけでなく、改正出入国管理及び難民認定法の参議院附帯決議も遵守していないと厳しく指摘。南野法務大臣と町村外務大臣に宛てて、送還された2人の身の安全の確保、残された家族の保護のための適切な措置、UNHCRの解釈・勧告・判断の尊重などを緊急に申し入れた。

 今回の緊急申し入れには、同プロジェクトチーム副座長の江田五月参院議員、事務局長の藤田一枝衆院議員、事務局次長の稲見哲男衆院議員のほか、岡崎トミ子副代表(参院議員)、今野東、中川治、小宮山泰子、中村哲治、津村啓介の各衆院議員、下田敦子参院議員も同席した。
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