ニュース
ニュース
2005/01/21
「国民の立場で論戦を尽くす」一致した国会論戦を両院議員総会で確認


 第162通常国会召集日の21日、民主党は国会開幕を前に党本部で両院議員総会を開き、課題山積の国会での党としての対応について確認した。

 冒頭、スマトラ沖大地震の被災者に対し全議員で黙祷した後、岡田克也代表の挨拶が行われた。岡田代表は、「政権交代に向けた土台づくりの重要な1年となる」と述べ、それぞれの課題について民主党の方針をしっかりと示しながら小泉首相との議論を交わしていく考えを示した。「本当に重要な1年。お互いに力を合わせて頑張っていこう」と訴えた。

 続いて、通常国会対応について報告に立った川端達夫幹事長は「政権とり(酉)年。その足がかりをしっかりとつくっていく」と語り、国民不安を取り除く道を開いていくのが国会であるはずとの考えを示した上で、痛みに苦しむ国民を前に郵政改革の断行のみを訴える小泉内閣に対し、「ピンぼけも甚だしい」と厳しく批判。「民主党が政権を獲ればこのように変わるということを、一致した行動の中で示していこう」と述べた。

 「国民の皆さんの痛切な声を受け止めての国会の始まりだ」と語った鉢呂吉雄国会対策委員長は、国民のための論戦を尽くすためにも予算委員会での審議の機会を増やし、党首討論の定例化に向け力を尽くしていくと表明。先の臨時国会で実現しなかった「政治とカネ」の問題を巡る橋本元首相らの証人喚問も実現していく構えを示した。

 総会では輿石東参議院幹事長から「1票の格差是正、参議院のあり方自体の議論も避けて通れない」とした上で、政権とり年にあたり参・衆連携を強め国会論戦に臨む考えが示されたほか、仙谷由人政策調査会長からは、地域・子ども教育・アジア重視の政策を実現していく考えが示され、補正予算審議が始まる前までの提出に向けて民主党予算案を作成中であることなども報告された。

 質疑後に発言に立った江田五月参議院議員会長は、「政権獲りに向け、歴史に残る1年にしなければならない」と重ねて語り、「小泉内閣の歴史的な使命は終わった。小泉首相退陣に向け、民主党は土台づくりを進め、(政権交代という)歴史的な使命を果たすためにも体制を整えていこう」とし、一致結束して行動することを訴え、集まった議員から賛同の拍手を得た。
記事を印刷する