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2006/06/07
観光政策推進調査会会議を開催 構成と今後の進め方を確認


民主党の観光政策推進調査会の第1回会議が開かれ、調査会座長の渡部恒三国会対策委員長が、調査会設立にあたっての意気込みを語ったほか、役員構成も確認。今後の調査会の進め方などについても、出席議員間で議論を行った。

 会議ではまず、伴野豊事務局長(政策調査会副会長)の司会の下、渡部座長が挨拶に立った。渡部座長は、「21世紀は、モノの幸せを求める時代から、心の幸せを求める時代にしなければならない」との持論をまず語り、小泉政権の下で、「カネの幸せを求めるような時代になって、大変残念に思っている」と指摘。「日本には、世界のどの国にも負けない素晴らしい、美しい自然、歴史、文化がある」にも関わらず、日本を訪れる観光客よりも、「外国に行かれる方の方がはるかに多い」ことに憂慮の念を示した。

 そして、小泉政権の「地方切り捨てによって、地方の皆さんが非常に元気をなくしている」と述べ、「それぞれの地域に、素晴らしい自然、歴史、文化がある」ことを踏まえて、地域の活力を引き出すことで、故郷を愛する心が生まれるとも指摘した。また、渡部座長は、団塊の世代の皆さんに「意義のある、生き甲斐のある生活をして貰う」ことも重要だとして、「心の幸せを求める民主党の力強いアピールにもなる」として、この調査会の意義を強調した。

 続いて、役員構成を確認した後、藤本祐司事務局長代理から、「観光(国の光を観る行為)から感幸(幸せを感じる行為)へ」と題した資料をもとに、観光に関しての最近の法制度を取り巻く動き、近年の観光の特徴、今後の観光の考え方などについて説明が行われた。出席議員からは指摘が相次ぎ、活発な議論が展開された。

 なお、観光政策推進調査会の設立趣旨、役員構成等は以下の通り。


  民主党観光政策推進調査会について

【設立趣旨】

 国際相互理解の増進、わが国経済・地域の活性化等の観点から、自然、歴史、文化、街並み、産業などの優れた観光資源を保存・創造・再発見し、これを内外に発信することによって、観光政策を推進していくことが一層重要となってきている。

 国として、観光を戦略的に位置づけ、日本の主要産業として発展させる必要がある。そのためにも、行政組織の整備・改変も含め、幅広い見地から現在の日本の観光が抱える問題点を整理し、その対策を講じることが必要である。このような見地から、観光政策推進調査会を設置することとする。

【調査会役員構成】

顧問
 菅直人、鳩山由紀夫、広中和歌子

座長
 渡部恒三

座長代理
 高木義明

副座長
 小川勝也、福山哲郎、長妻昭、長浜博行、山田正彦、鈴木寛、若林秀樹

事務局長
 伴野豊

事務局長代理
 藤本祐司、三日月大造、犬塚直史

副事務局長
 大串博志、小川淳也、菊田真紀子、小宮山泰子、近藤洋介、高井美穂、高橋千秋、ツルネンマルテイ、林久美子、松下新平、蓮舫

【調査会スケジュール】

(1)関係業界からヒアリング
(2)先進的な地方自治体からヒアリング
(3)諸外国の取組についてヒアリング
(4)現地視察
(5)問題点・改善点のとりまとめ
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