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2005/01/27
災害被災者の皆さんに支援の手を 街頭演説会で岡田代表が訴え


 岡田克也代表は27日、都内で民主党街頭演説会に参加し、スマトラ沖大地震・インド洋津波救援募金活動への協力を呼びかけるとともに、答弁拒否を繰り返す小泉首相の政治姿勢を厳しく批判。民主党への支持を訴えた。

 岡田代表は演説の冒頭、小泉首相の答弁拒否問題を取り上げて、「日本の民主主義の中心の場所で、最も基本的な議論に対して、総理は答弁拒否をした」と指摘。「そのことをわれわれが認めてしまったら、この国に民主主義はなくなってしまう」とするとともに、「国民に対して答弁拒否をしている」ことを、「許すことはできない」と厳しく断じた。

 続いて岡田代表は、被災者生活再建支援法の改正問題に触れ、「個人財産に税金をかけるのはおかしいというお役人の論理」を、繰り返し棒読みして答弁した小泉首相を批判。民主党など野党が提出した改正案が、「倒れた家を何とか建て直すことで、生活をもう一回やり直そうとする大きなきっかけになる」とし、「被災者の皆さんに、私たちは皆さんを忘れていない、しっかり応援するというメッセージとして住宅の再建を支援する」という基本的な考えを説明し、「なぜそれができないのか。与野党一致して改正を成し遂げて、被災者の皆さんにきちんとメッセージを送ろう」と、「官僚の論理を乗り越えて」国民の立場に立った政治の実現を目指すよう呼びかけた。

 政治とカネの問題に関しても、自民党旧橋本派や森派の問題を取り上げて、「おカネで政治が歪められる、このことをしっかり排除しなければ、国民の立場に立った政治はできない」として、「国会の場での解明をしていくべき」と厳しく指摘した。

 年金制度改革についても岡田代表は、「集中的に議論するところまできた」として、国民の「不満・不安にしっかり応える制度を大いに議論し、国民の皆さんの目に見えるところで制度をつくっていく」決意を改めて披露した。

 岡田代表は、こうした諸課題について民主党は国民の立場に立って議論するとし、首相に対し「議論から逃げるな、と声を大にして言って欲しい」と呼びかけるとともに、本当の改革をやっていく民主党に力を」を訴えかけた。

 最後に岡田代表は、新潟県中越地震救援募金への協力に感謝の念を示し、「同じアジアの人たちが苦しんでいる、是非ご支援を」として、スマトラ沖大地震・インド洋津波救援募金活動への協力を呼びかけた。岡田代表は演説が終わると、集まった聴衆にも握手をして回り、写真撮影への求めにも気さくに応じていた。

 今回の街頭演説会には、司会を務めた中山義活国民運動委員長をはじめ、海江田万里党東京都連会長、山花郁夫、小宮山泰子の各衆議院議員、小林正夫、柳沢光美、加藤敏幸、藤本祐司の各参議院議員も参加し、聴衆に対して民主党の主張を次々に訴えたほか、自ら募金箱を手に道行く人々に募金を呼びかけた。
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