2003/06/11
「党首討論で小泉改革頓挫の構造的原因示した」菅代表
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民主党の菅直人代表は11日の党首討論終了後に記者団の質問に答え、首相との論戦を振り返って「小泉政権が官僚や各大臣との利害対立を乗り越えて改革を進められない構造的な原因について、国民の皆さんにも理解していただけたのではないか」と感想を語った。
この日の党首討論は、予算委員会の質疑を含めて今国会8度目の“菅vs小泉直接対決”。菅代表は、イラク大量破壊兵器問題と選挙におけるマニフェストの意義をめぐって首相と議論を戦わせた。
イラク大量破壊兵器問題をめぐっては、「2カ月間探して見つからないがどうするのか、と質したが、“必ず見つかる”などと時間かせぎするだけ。イラク新法の案には大量破壊兵器処理の支援まで入っていることを指摘しても、答えない。相変わらず逃げの総理だ」と指弾。また、「このまま見つからないと、総理は時間とともに厳しい状況に追い込まれる。次の衆院選前に、逃げ切れない時点が来る」と述べ、さらにこの問題での追及を強める意向を示した。
また「マニフェスト」をめぐるやりとりについては、「ようするに(首相の考えは)従来型公約だ。政権と国民との約束というのでなく、言いっ放し。途中で状況によって変わるのも仕方ない。これはマニフェストではない。内閣を作った時に国民との約束なしでやってきたから、相変わらず官僚や各大臣の利権に阻まれて何も進められない。小泉改革が進まない構造的原因が国民の皆さんにも理解してもらえたのではないか」とし、「その意味で有意義な議論ができた」と総括した。
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