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2006/05/12
共謀罪の強行採決には断固として抵抗 江田参院会長が総会で


参議院民主党・新緑風会の議員総会が12日朝、国会内で開かれ、江田五月参議院議員会長が挨拶。世論に耳を傾けることなく、共謀罪などで強行採決の動きも見せる与党側の動きを強く牽制した。

 江田参院会長は総会冒頭の挨拶でまず、「後半国会がスタートして、非常に緊迫をしてきている」との現状認識を示しつつ、「向こうが色々と乱暴なことをやってきた場合には、荒れるかもしれない」とし、「荒れる時には、世論はこちらを支持すると考えている」と語った。その上で、自民・公明両党が、「『共謀』罪を『凶暴』に強行採決してくるようなことがあれば、これに対してわれわれは断固として抵抗しなければならない」とし、今週に関しては、「世論の動きを見ると、これはとてもそうはやれない」としながら、「来週以降、ますます緊迫をしてくる」との見方を示して、与党側を強く牽制した。

 また、教育基本法改正に関する民主党の考えの取りまとめに関し、教育基本問題調査会の検討会の場で、活発な議論が行われていることも江田参院会長は紹介。各議員に「積極的なご参加を」と呼びかけた。

 続いて輿石東参院幹事長や平田健二参院国会対策委員長から、来週17日に、小沢一郎代表と小泉首相との間では初めてとなる党首討論を開催する方向で検討されていることなどについて報告が行われた。このほか、直嶋正行参院政審会長(政策調査会長代理)や郡司彰議院運営委員会筆頭理事から、それぞれ報告が行われたほか、この日の本会議に登壇して質問を行う、浅尾慶一郎(『次の内閣』ネクスト外務大臣)・谷博之・芝博一各参院議員から挨拶も行われた。
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