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2005/12/09
愛知県豊橋市にて「被災避難生活・体験訓練」実施 内閣部門会議




民主党『次の内閣』内閣部門会議は8・9日の二日間、自然災害発生時における避難生活のあり方に関する「被災避難生活・体験訓練」を実施した。発災時の現実にできるだけ近い状況を設定し、徒歩避難や災害時要援護者の搬送、炊き出し訓練、テント宿泊等を行うことで、より実践的な観点から避難生活に関する様々な課題を検証することが目的。

 参加者は起震車にて地震の揺れを体験したのち、避難予定地まで約1.5kmの徒歩避難を体験。危険箇所や防災拠点などを実際にチェックしながら災害に強いまちづくりのあり方を検証した。避難地となった公園では、宿泊用のテントづくりや仮設トイレの設置方法について訓練。ブルーシートやダンボールなどで宿泊テントの断熱をする工夫については、参加者から「実用的ですばらしい」との意見が多かった。

 その後、消防署の指導にて簡易の担架を作り、あらかじめ依頼しておいた近所の高齢者を実際に避難所まで搬送。物干し竿と毛布だけで十分に実用的な担架をつくることができることに驚きの声があがった。また、穴をあけた一斗缶にまきで火をおこし、持参した非常食やアルファ米などを調理しながら、水の調達など被災者の炊き出しにかかる問題点を話し合いながら実際に食した。

 宿泊用テントにて一夜の避難体験を終えた参加者からは、「これまでの防災訓練は形式的なものが多かったが、非常に実践的で勉強になった」「被災者の体験を政治の場に活かすことが大切と痛感した」との意見があげられた。また地元自治体の担当者からは「体験を重視したこのような訓練がもっと行われるべきと感じた」との意見が寄せられた。

 なお同訓練は、愛知県豊橋市にて災害NPOや自治体の協力を得て行われ、大島敦『次の内閣』内閣府担当大臣をはじめ、木俣佳丈内閣府担当副大臣、伴野豊衆議院議員、園田康博衆議院議員、地元自治体議員、住民有志など数十名が参加した。
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