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2005/02/08
国会の場を悪用する首相の物言いは非常に残念 岡田代表が会見で
 岡田克也代表は8日、党本部で定例の記者会見を行い、本日行われた衆議院予算委員会での集中審議などについてコメントした。

 会見の冒頭、岡田代表は、政治とカネの問題をめぐる衆院予算委の集中審議について、「見ていて非常に残念な思いを抱くのは私だけではないと思う」として、小泉首相の「民主党と合併前の自由党を、わざと混同させるような物言い」を厳しく批判。「総理大臣として、あまりにも国会の場を、テレビというものを、悪用している」として、「国民が正しい理解ができないようにしている」首相の答弁ぶりについて、「そういう答弁の姿は異常だ」と指摘した。

 そして、今回の自民党の迂回献金疑惑について、「なるべくお金の流れについて透明にするという考えから立てば、望ましくない事態であることは間違いない」とし、民主党は、迂回献金について政治資金規正法改正案について「明確に禁ずる立法措置を求めてきた」とした。

 また、ミサイル防衛に関しての自衛隊法の改正の動きがあることについて岡田代表は、「二つ問題がある」として、第一に、ミサイルの迎撃に対処した後の、「国会承認は欠かせない」との考えを強調。また、迎撃に際し首相の承認を得るいとまがないときに、防衛庁長官が迎撃の命令を出すことができるとしていることについても、「具体的なことは緊急対処要領や政令に丸投げ」しているとし、「具体的に法律に規定」すべきとの考えを示した。

 また記者団から、介護保険制度改革関連法案が閣議決定されたことを問われた岡田代表は、「具体的なことはこれから党の中で議論していくこと」と前置きした上で、「結局、一体改革の名の下で全てが先送り」ということになるのではないかと指摘。「小泉総理が、任期の間はやらないというやり方は大きな問題」だとした。
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