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2005/02/10
鉢呂国対委員長が記者会見 一方的な与党だけの審議は大変遺憾
 鉢呂吉雄国会対策委員長は10日午前、野党三党による国会対策委員長会談を終えて記者会見し、政治とカネの問題に何ら道筋をつけないまま、一方的に審議を強行する与党側の姿勢を厳しく批判した。

 鉢呂国対委員長はまず、与党側が衆議院予算委員会を委員長職権という形で開いていることに関して、「委員会の審議の体裁をつくったに過ぎない」とし、全く一方的に与党だけの審議に入っていることを「大変遺憾なこと」だと批判。現在の状況は、「審議拒否ではなく、十分な審議をするための前段の協議の途中である」との認識を明らかにした。

 更に鉢呂国対委員長は、与党による「泥仕合を狙った、民主党に対する言われ無き中傷」に対して、陳謝と議事録からの削除を求め、「きちんとした整理をして次の委員会の審議を始めるべきである」との考えを表明。証人喚問を実現することによって、「政治的・道義的にどのような問題点があるのか」「どうやって様々な制度改革に結びつけていくか」が問題の本質だ、と指摘した。そして、「このことを国民の皆さんに訴え続け、世論の強い後押しで証人喚問を実現していきたい」との決意を示した。

 野党国会対策委員長会談でも、こうした認識について「理解を求めたところ」であり、「三党が、今日も実質欠席をするということで共通の理解に立った」と鉢呂国対委員長は述べた。

 また鉢呂国対委員長は、民主党の永田寿康衆院議員が昨日、自民党の衆院予算委員会理事より、政治とカネの問題についてこれ以上質問をしない方がいい、などと言われた問題にも触れ、「議場外で、質問者に恫喝と圧力をかける手法は、良識ある議員がとるべき行動でない」と厳しく批判し、陳謝を求めていく意向を明らかにした。
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