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2005/02/10
国民の期待に応える国会運営を 川端幹事長が記者会見で
 民主党の川端達夫幹事長は10日、党本部で定例の記者会見を行い、国会運営の問題やスマトラ沖大規模地震およびインド洋津波の被災地への調査団派遣、女性議員プラスワン会議などについて語った。

 川端幹事長は冒頭、党としては衆議院予算委員会で十分な審議を行いたいと考えていることを表明し、「先般来の与党の対応こそ、国民の期待に応えない国会運営である」と批判。「あるべき姿を示すため、審議ができない状態になっている」現状について、国民へ理解を求めた。

 川端幹事長はその上で、国民の信頼に応える国会であるために、旧橋本派の1億円ヤミ献金問題に関する橋本元首相を含めた証人喚問の実施、先の集中審議での質疑に関する反省と謝罪の二点の実現を求めて、与党側と協議を重ねている現在の状況を説明した。

 証人喚問要求について川端幹事長は、「国民の多くが注目し、検察審査会による不起訴不当の議決も出ている」とし、証人喚問によって国民の信頼回復を図る重要性を指摘。真相を解明し、政治改革への道を拓こうと主張している民主党に対し、「集中審議が終わったとたん、頬かむりを決め込むのでは、国会の責任を果たせない」と、与党側の姿勢の問題点を鋭く突いた。

 また、8日に開催された、政治とカネの問題をめぐる衆院予算委員会の集中審議において、民主党に弁論の機会が与えられないまま、自民党が一方的に言われなき誹謗中傷を繰り返した事態を、川端幹事長は重く受け止め、「国会の品位と党の名誉を著しく傷つけ、許しがたい」と述べた。党としては、与党に反省と謝罪を求めるとともに、このような国会質疑のあり方について、引き続き交渉にあたるとした。

 続いて、川端幹事長は、スマトラ沖大地震・津波災害救援対策本部の現地調査団派遣について報告した。同調査団は、14〜18日の日程で、インドネシアのバンダアチェやスリランカのゴールなどの被災地を訪問。被災地の視察および両国政府関係者との会談を目的としている。鳩山由紀夫対策本部本部長代理(『次の内閣』ネクスト外務大臣)を団長とし、団員として藤田幸久対策本部事務局次長(国際局長)、榛葉賀津也参議院政策審議会副会長らが同行する。

 また、川端幹事長は、10日に開催されている「女性議員プラスワン会議」を紹介し、分権時代にふさわしい地域行動計画を起こし、政権交代に向けた鍵の一つとなる取り組みであると、期待感を示した。

 更に川端幹事長は、記者団の質問に答える形で日歯連の問題について触れ、「お金で動かされた政策によって国民負担が増え、そのお金が政治家に流れた疑惑が刑事事件になった。これを深刻だと小泉首相が認識していないことが一番問題だ」と改めて指摘。野党による証人喚問を含めたあるべき姿の提示の要請や、国民の批判を真正面から受け止めようとしない首相の姿勢を強く批判した。
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