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2005/02/10
女性のやる気を政治に 女性議員プラスワン会議、党本部で発足会


 民主党所属の地方女性議員と国会議員、党員ら約100人が10日、党本部で行われた「女性議員プラスワン会議」発足会と岡田克也代表との意見交換会に参加した。

 同会議は昨年8月に党本部が主催した女性議員ネットワークで、「自主的に参加するネットワーク推進会議をつくろう」との提案を受けて、全国の女性議員に呼びかけ、約100名の参加申し込みを得て発足に至ったもの。党男女参画委員会も側面的に支援してきた。地域で生活と社会参加の双方を担う女性議員をさらに一人プラスしていこうとの取り組みであると同時に、女性議員一人ひとりが地域でテーマをもって行動し、分権時代にふさわしい地域行動の担い手を増やしうねりを起こそうとの呼びかけでもある。

 井上紀代子宮崎県議会議員の司会で進められた発足会では、岡崎トミ子副代表が激励の挨拶に立ち、「地方議会の女性たちが、中央から何かを掲げられて行動するのではなく、地方から自律的・自主的に自らネットワークをつくって何かやろうと盛り上がり、会を発足させるに至ったみなさんに感謝する」と語った。政府の三位一体改革に期待がもてないなか、地方への補助金のうち18兆円を地方が自由に使える財源に切り替え、地方の実情にあった使い方を可能にする民主党案を実現しなければならないと岡崎副代表は訴え、「政策の優先順位は、市民のみなさんの要求をいただき、地方のことは地方で決めていく真の分権改革を進めていくべき。地域に戻って目標を達成するため、ここで気持ちを合わせて帰ってほしい」と述べた。

 次に挨拶に立った男女共同参画委員長の水島広子衆議院議員は、「民主党本部にこれだけ多くの女性議員が集い、大きなうねりを起こし始めようとしていることを心強く思う」と述べ、活動発足に敬意を表した。

 続いて遊佐美由紀宮城県議会議員から同会議の設立趣旨、名称、構成と運営、活動方針はじめ「女性議員ゼロ議会をなくそうプラスワンの女性議員を!!全国キャラバンの実施」「民主党の男女共同参画の実現に向けた取り組み」「政策・施策に対する議員活動や要請行動」などを盛り込んだ年間活動計画、地域別ブロックの世話人候補などが提案され、拍手で了承された。

 岡田克也代表は満場の拍手で迎えられて壇上に立ち、女性政策の充実と女性議員増加の対策について述べた。岡田代表はまず、国会の現状について、「今は国会に出られない状況だ。いろいろな意見があることは承知しているが、今出てしまっては証人喚問の話も飛んでしまう」と説明した。さらに、自民党議員が衆議院予算委員会における質問の中で、民主党議員に関するいわれのない疑惑を取り上げたことに触れ、「自民党のなりふりかまわぬやり方は自民党のあせりの表れ」と評した。

 次に代表は、少子高齢化社会への政策対応としての児童手当の拡充について説明するとともに、これらの政策をマニフェストとして取りまとめていくことを確認した。

 続いて代表は、党の現状に触れ、国会議員数は増加しているが、まだ地域に根を張った組織になっていないと述べ、「自治体議員を増やし、良質な自治体議員が地方に根を張ることが必要」と強調。この目標実現のためには、空白区の解消と3人区以上への複数擁立が必要であることを述べ、その際は女性候補を擁立していく方針を力説した。

 代表の挨拶の後、質疑応答が行われ、年金問題への取り組みについての浅野・所沢市議からの問いに代表は「年金については長期的な課題なので与党とも条件をつけずに話し合いをする用意があるが、与党の姿勢次第だ」と答え、竹内・白井市議からの少子高齢化対策と学級体制に関する質問には、「児童手当拡充は諸外国を見ても効果があり、学級体制は各自治体が自主的に決められるようにすべきだ」と述べた。山川・埼玉県議から、女性議員増加に関する具体策について問われたのに、「市町村議段階で女性を増やし、国会議員にしていきたいので、是非手を上げてほしい」と語ったほか、広範な質疑が行われた。

 最後に、衆議院宮城県第2区補選の門間ゆきこ候補が、佐藤・静岡市議候補、猪爪・大津・馬場・樋口各都議候補(現職)を代表して必勝の決意を述べた後、全参加者がプラスワンのサインを示して記念撮影をし、街頭演説に出発した。
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