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2005/02/23
首相は、前向きの議論に誠実に対応すべき 岡田代表が記者団に
 岡田克也代表は23日、党首討論終了後に国会内で記者団の質問に答え、前向きの議論に応えようとしない小泉首相の答弁に苦言を呈した。

 岡田代表はまず、今回の党首討論に臨むにあたって、「議論を進めようと、評価すべきところは評価しながら議論した」と述べた。その上で、国民年金を含めた一元化の問題についての首相の答弁を「前向きに理解をしたいと思っている」としたものの、まず年金制度を徹底的に議論すべきとした岡田代表の主張に対し、従来の答弁の繰り返しだったことを指摘。

 これ以上、年金制度の抜本改革が先送りになっては「国民の皆さんに申し訳ない」とした岡田代表は、「国民の最も心配している年金制度について、議論して骨格をつくろうと呼びかけたが、それもノーだった」と首相の姿勢を批判。「これでは次の段階に進むわけにはいかない」と指摘した。総理の答弁全体についても、「0点とは言わないが、残念ながらもう少し時間がかかりそうだというのが実感だ」とし、社会保障制度の一体的見直しという言葉だけの先送り策でなく、まず年金問題について議論をすべきとの認識を改めて強調した。

 また、定率減税の縮小とその国会審議の問題に関して岡田代表は、重要広範議案にもかかわらず、ほとんど議論しないままで済まそうとしている与党の国会対応を厳しく批判。「定率減税に関して、国民の関心は高い」と指摘し、「議論する時間をとるのは当然だ」として、与党側の誠実な対応を要求した。
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