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2005/12/27
JR羽越線事故 原因の徹底追及を 鳩山幹事長、会見で


鳩山由紀夫幹事長は27日、党本部で行われた記者会見で、民主党「JR羽越線事故対策本部」の設置や、一年を振り返っての所感などを述べた。

 会見の冒頭、鳩山幹事長は、25日夜に発生したJR羽越線特急脱線事故に言及し、亡くなられた方々とご遺族へ心からのお悔やみを、けがをされた方々には心からのお見舞いを申し上げたいと述べた。その上で、26日には、民主党山形県連(代表:近藤洋介衆議院議員)が「豪雪・雪害事故対策本部」を、党本部では「JR羽越線事故対策本部」(本部長:松本剛明政策調査会長)を設置し、28日には現地視察を行うと報告。「再発防止のためにも、事故の原因を徹底的に追及していかなければならない」と語った。

 鳩山幹事長はまた、発生から1年が経過したスマトラ沖大地震を取り上げ、復興までには息の長い支援が必要だと指摘した上、津波や地震の予知、避難や復旧の方法などに関して、日本がリーダーシップを発揮すべきとの見解を述べた。さらに、人々の安全・安心にかかわる問題にしっかりとした対策を取る必要がある点では、中越地震やパキスタン大地震、耐震強度偽装事件にも繋がるとして、これらについても引き続き、党として関心を持って取り組む考えを示した。

 2005年最後の記者会見となったこの日、鳩山幹事長は、1年を振り返るとして、イラク情勢や国連安保理の常任理事国入りを挙げ、日本外交の問題点が特に印象に残ったことを示唆。「日本自身が主体性のある外交を繰り広げられるような環境を作り上げる」などと来年の抱負を述べた。さらに、幹事長就任3ヶ月に関する記者からの質問に答えるかたちで「強い信念と柔軟性、政策に関しての頑固さをあわせ持った前原代表の前向きな部分が見え始めてきた」と述べ、代表が党全体をまとめ上げて、日本の政権を変え、新しい政策を堂々と表明するための手伝いがしたいなど語った。
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