ニュース
ニュース
2005/02/25
非常識なのは島村農水相自身 鮫島ネクスト農水相が緊急会見で
 鮫島宗明『次の内閣』ネクスト農林水産大臣は25日、本日行われた衆議院予算委員会分科会で、島村農水相が「牛の全頭検査は世界の非常識」などと発言したと報じられたことを受け、国会内で緊急に記者会見を行った。

 鮫島ネクスト農水相は会見でまず、この島村発言について、「きわめて不穏当な、問題発言だ」と厳しく批判した上で、その問題点を具体的に指摘。農水相のやるべき仕事は、日本で見つかった14頭のBSE感染牛の感染経路の解明を行うことだとして、今後、委員会の場などを通じて島村農水相を厳しく追及していく意向であることを明らかにした。

 なお、会見とともに発表された鮫島ネクスト農水相のコメントは以下の通り。



2005年2月25日

島村宜伸農林水産大臣の発言に対して(コメント)


民主党『次の内閣』ネクスト農林水産大臣
鮫島 宗明

 島村宜伸農林水産大臣は25日午前、衆議院予算委員会で公明党の赤羽一嘉議員の質問に答え、BSE(牛海綿状脳症)対策の見直しについて、「全頭検査は日本で常識だが、世界の非常識だ」と述べ、全頭検査の緩和を急ぐべきだと発言したと報じられました。

 この発言は、自身の諮問相手である食品安全委員会に対し政治的な圧力を加えるもので、委員会の科学的に公正な判断を妨げる恐れがあり、制度の目的を無視したものといわざるを得ません。

 日本の牛肉の安全性は、危険部位の除去、安全なと畜方法、飼料規制、全頭検査の4つがセットとなって初めて保たれています。

 島村大臣の発言は、日本のBSE対策に対する正しい知識を欠いており、輸入牛肉に対する国民不安感を逆にあおる恐れがあります。また、BSE検査問題は、厚生労働大臣の所管であり、島村大臣の発言は踏み込みすぎているといえるでしょう。

 非常識なのは島村大臣ご自身であり、農林水産大臣として不適格だとさえいえるでしょう。


以 上
記事を印刷する