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2005/11/01
総選挙総括案など活発に議論 党本部で両院議員懇談会開く


両院議員懇談会が特別国会最終日の1日午後、党本部で開かれ、総選挙総括、国会対応、議員年金について執行部から提案がされ、活発に議論が展開された。議員年金については来年4月での完全廃止を目指し、できれば臨時国会での議員年金廃止法の成立、遅くとも通常国会冒頭での審議・成立を求めて対応が政策調査会長、衆参の国会対策委員長に一任された。

 会議の冒頭、前原誠司代表が「42日間の特別国会一致団結して乗り切れたことを感謝したい。また、この間に神奈川で参議院の補欠選挙があったが、これについても皆さんのご尽力に感謝申し上げる」と感謝の意を述べるとともに、「昨日、後藤田正晴先生の偲ぶ会に出席したが、その会場で後藤田先生の生前の言葉が流されていた。その言葉に靖国参拝に関するものがあり、『過去の反省の上に立ち、総理と外務大臣と官房長官は全体の国益を考えて参拝すべきではない』との言葉があった。隔世の感を禁じえない。同じく昨日新閣僚の記者会見では、安倍官房長官が行くと言い、麻生外相は行くとも行かないとも言わない。アジアとの関係を考えると、今の政府・与党にこの国を任せておけば、対外関係のみならず、内政も大変なことになる。従って民主党の歴史的意義は大きいものがある。国民の目線に立った闘う集団として再生しなければならない」と挨拶し、総選挙の敗北を乗り越え、党が再生しなければならないことを強調した。

 続いて鳩山由紀夫幹事長が、国会対応、議員年金廃止、総選挙総括について報告した。鳩山幹事長はこの中で総選挙総括案について「今日お示ししたのは、この懇談会用のもので、ここでのご意見を踏まえ、4日の全国幹事長・選挙責任者会議に提出する。その後8日の常任幹事会で最終案を確定する」と説明した。

 さらに、松本剛明政策調査会長が議員年金廃止について「議員年金の廃止という穴を開けたのではないか。この穴が塞がらないようにしたい。私と衆参の国会対策委員長に対応は一任を」を提案、確認された。

 続いて、玄葉光一郎幹事長代理が総選挙総括案を説明し、総括案の議論に移った。議論では、郵政民営化に対して対案を出すべきであったかどうか、党の目指すべき社会像を明確にすべきであったし、その作業は急ぐべきだとなど、さまざまな角度から活発な議論が交わされた。

 議論の最後に鳩山幹事長が「出された意見を反映し、全国幹事長会議に提出する」と集約した。
   
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