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2004/07/30
東京・有楽町で年金改革全国キャラバンをスタート


 臨時国会が開会した30日、民主党は年金改革全国キャラバンの第1弾として、東京・有楽町マリオン前で街頭演説を行った。民主党は同日、衆参両院へ年金改正法廃止法案を提出したが、自民、公明の与党は国会の会期をたった8日間とすることを多数で決め、本格審議を避けようとしていることから、その不当性と年金改正法そのもののずさんさを改めて広く国民に訴えるため、この日の東京での演説会を皮切りに、街頭演説、キャラバン、シンポジウムなどを全国で開催するもの。

 そもそも民主党は、この臨時国会で年金改革を始め、新潟・福島・福井の集中豪雨対策や日歯連疑惑などの重要課題について十分な審議を行うため、最低でも1カ月以上の会期を確保するよう政府・与党に求めてきていた。マイクを握った藤井裕久幹事長は「参院選では多くの皆さんのご支援をいただき、責任の重さを感じている」とし、民主党が参院選でマニフェストに示した約束通り年金改正法廃止法案を衆参両院へ提出したことを報告。「いつまでも主張し続け、年金改正法を必ずつぶしてみせる」と力説し、年金抜本改革の実現に向けた民主党の決意を訴えた。

 仙谷由人政調会長は「100年安心プランなどと羊頭をかかげながら、その実態は数年持つかもわからない狗肉だ」と年金改正法を批判。「にやけたパフォーマンスはいい加減にして『まっすぐに、ひたむきに』政治に取り組まなければ国民の暮らしはますます危うくなる」として、抜本改革案ができるまで年金改正法を廃止する必要性を訴えた。

 演説会には、海江田万里『次の内閣』厚労相、古賀一成国民運動委員長、山岡賢次年金改革推進本部事務局長も参加。また、先の参院選で初当選し、同日初登院した蓮舫参議院議員が元気に司会を務めた。
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