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2004/07/31
岡田代表が訪米 米国実力者と同盟関係のあり方を議論
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岡田克也代表を団長とする民主党訪米団(藤田幸久国際局長、大塚耕平役員室次長、長島昭久『次の内閣』ネクスト防衛庁副長官)は、2004年7月27日から31日の日程で、米国民主党大会が開催されているボストンおよびワシントンDCを訪問した。
訪米団一行は、ボストンの民主党大会を直接視察し、政治家と国民との近くて対等な関係、政策立案に多くの専門家を巻き込む透明なプロセス、国民に感動と希望を与える政治家と党員の共同作業などを、3万人の参加者でごった返す会場で体験した。また、党大会の外では、ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授やエズラ・ボーゲル教授、そしてモンデール元副大統領(元駐日大使)や、民主党系の有力者たちとの有意義な協議を行った。
モンデール氏との会談では、岡田代表が「抜きん出た力をもつ米国だからこそ『寛容と謙虚さ』が必要である」と主張したのに対し、同氏も「米国の外交政策には第二次世界大戦からの伝統がある。それは、国際協調主義、国連志向である。国連は完璧ではないが、そういう思想から離れていくことに懸念を持っている。完全であることはないが、それでも機能させなければならない。力と叡智の両方が必要なのだ。これが今回の(大統領)選挙の大きなテーマである」と述べた。
ワシントンでは、アーミテージ国務副長官やハドレ−国家安全保障会議大統領次席補佐官と日米関係、北朝鮮情勢、イラク情勢や、在沖米軍基地問題と在外米軍のトランスフォメーションについて、またグリーンスパン連邦準備理事会(FRB)議長およびリプトン元財務次官などとは経済問題について、幅広い意見交換を行った。岡田代表が拉致事件への一層の協力を要請したのに対し、アーミテージ国務副長官は、「拉致事件は、(米国にとって)日本だけの問題ではなく、人道上の問題である。人類のメンバーとして無関心でいられない。北朝鮮は、開かれないといけない。そして全ての問題を解決すべきである。支援していく」と、力強く語った。
ウッドロー・ウィルソン・センターでの昼食講演会では、岡田代表が外交安全保障問題の有識者を前に、「新しい日本と21世紀の日米関係」というテーマで基調講演を行った後、活発な質疑が繰り広げられた。今後、さらに建設的な議論を深めていくことの必要性を出席者一同が確認した手応えのある2時間となった。配布した英文「マニフェスト」に対する関心も大きかった。
上記以外の主な会談相手は、ボストンでトーマス・フォーリー元駐日大使、フランチェスコ・ルテリ・マルガリータ(政党)代表(イタリア)、トム・バーガー・ボストン大学教授、ビル・グリムス・ボストン大学教授、スティーブ・シュライカー元国務省中国部長など。ワシントンでは、マイケル・グリーン国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長、ハムレCSIS(戦略国際問題研究所)所長(元国防副長官)、スコウクロフト元大統領補佐官、ブリアー国際戦略問題研究所(CSIS)日本部長、リー・ハミルトン9・11独立調査委員会副議長(元議会下院外交委員長)、ハザウェイ・ウッドロー・ウィルソン・センター理事、マイク・モチヅキ・ジョージ・ワシントン大学教授、デミング元駐日首席公使など。
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