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2005/11/29
【衆院国交委】馬淵議員、偽造問題発見の経緯など参考人を質す


29日午後、衆院国土交通委員会において建築確認偽造問題についての参考人質疑が行われ、民主党の馬淵澄夫衆院議員が質問に立ち、主として民間確認検査機関であるイーホームズ代表取締役の藤田東吾参考人に対して、偽造問題を発見した経緯などについて質問した。

 馬淵議員は、「建築基準法の確認制度そのものに問題があるのではないか、また被害者の方々に国がどのように関与したら良いか、それを知るためにもまず事実を知る必要がある」と述べ、参考人に対する質問を始めた。

 馬淵議員は、イーホームズがどのような経緯で姉歯建築設計事務所が構造計算を行ったマンション業者のヒューザーの物件に不正があることを発見したかを、順を追って問い質した。その結果、1年前に姉歯事務所の不正を感知していた日本ERIという検査機関から情報を得て、ヒューザーの物件を調査した結果、10月2日に不正を発見したことが判明した。

 また、事態が深刻であることから、10月22日にヒューザーに通告するとともに10月25日にヒューザーで会談したこと、さらに10月26日に国土交通省の担当者に事前に相談をしたいと連絡したところ、当初関係者間で解決されたいとの回答を得ていたことも判明した。この点について藤田参考人は、国交省は大臣認定プログラムの改竄はあり得ないとの認識だったのではないかとも答弁したが、馬淵議員は国交省が報告の必要なしと伝えたことを確認した。

 最後に馬淵議員は、姉歯事務所の構造計算を用いて問題ある建築を行った木村建設代表取締役である木村盛良参考人から、巷間その指南役と言われている人物が総合経営研究所の内川たけし氏であるとの答弁を得た。
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