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2005/11/30
【衆院国交委】馬淵議員、国交省の答弁食い違いなど鋭く追及


30日午前、衆院国土交通委員会における建築確認偽造問題の審議において、昨日の参考人質疑に引き続いて馬淵澄夫衆院議員が質問に立ち、国交省の調査と参考人の答弁の食い違いなどについて、鋭く建築行政を追及した。

 馬淵議員は、昨日の参考人質疑を踏まえて、指定検査機関であるイーホームズより偽造の疑いがあるとの通報を受けた後の国交省の対応に問題があるとの認識を示した。そして、昨夜国交省の建築指導課長がイーホームズとのやりとりに関して行った記者会見の内容とイーホームズ社長の参考人答弁とが食い違う点について、鋭い追及を行った。

 馬淵議員は、10月24日にイーホームズから偽造の疑いがあるとのメールを受け取っていたにもかかわらず、それは当事者間で解決すべきであるとの返答をしたことは不適切であったと指摘したが、住宅局長は個別案件の検査権限は自治体にあること、帳簿による処分を検討中の企業からの通報であったことからやむを得なかったとの答弁を行った。

 さらに馬淵議員は、11月26日にイーホームズの危機管理室長から4件について偽造のおそれがあるとの電話をしたとの参考人の答弁を示したが、建築指導課長は心当りがないとの答弁を行った。馬淵議員は、国交省が11月17日に出している書類の中で11月26日に連絡を受けているとの記載があることとの食い違いを鋭く追及した。厳しい質疑の後、委員会審議を中断しての理事間の協議が行われ、その結果国交省は11月26日との記載は11月28日の誤りであったことを認めた。

 馬淵議員は、情報の隠蔽の疑いがあると指摘しつつ、一つ一つの事実を確認することが正しい対応につながると述べて、国交省に「自ら律して調査して欲しい」と強く要請した。
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