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2005/10/04
【参院予算委】池口議員、首相の選挙姿勢・郵政への取組み等確認


参院予算委員会で4日、総括質疑が行われ、民主党・新緑風会の3番手として池口修次議員が質問に立った。

 池口議員は総選挙についてまず取り上げ、そもそも国民に何を問うための選挙だったのかについて小泉首相に改めて質した。首相は国会では郵政民営化法案否決を受け、国民は本当に郵政民営化法案を不要と思っているのか、同時に首相就任後に進めてきた改革の実績を問うための選挙だったとしたうえで、「異例中の異例であることは承知している」などと述べた。

 それに対して池口議員は、日本における最高権力者が異例中の異例だとしながら、解散を強行することに疑念を呈した。

 続いて池口議員は、小泉首相の所信表明演説にかなりの時間を割いた国家公務員の人員の問題を取り上げ、そのこだわりを質すと首相は「なぜ郵便局の仕事は国家公務員でなければできないのか。公務員の人数を減らせというのであれば郵便局を減らせば一番公務員を減らすことになる」などと主張。

 その点をめぐり池口議員は、郵便局員は郵政公社に属し、公務員という認識とは明らかに異なることを指摘したうえで、「意図的に情報をごまかしている」として、総選挙期間中からの一貫した首相の姿勢を批判した。しかし、首相は「国家の事業収入で給料を支払っている。税金で補填している」などと繰り返し強弁。「細かく言えば有権者は聞いてくれない。いかにわかりやすいかだ」などとして、目先だけのまやかし演説に終始する自らの姿勢を露呈するような発言を続けた。

 池口議員はさらに、衆院選の選挙結果をうけて「国民の信託を得た」とする考えを主張し続ける首相に対し、小選挙区制度の前で衆議院議員の議席数獲得には繋がらなかったが、「郵政民営化反対票」の方が、賛成票を上回っていた実態をふまえ、郵政民営化反対の国民の声も厳粛に受け止めるよう要請した。

 同時に、年金法案のときはまさしく国民無視の強行採決に出ながら、今回の郵政民営化法案のときは「国民の意思を問う」として解散を断行した首相の政治姿勢を、「明らかに使い分けでしかない」と批判した。

 次に池口議員は民主党が従来から主張し続けてきた道路特定財源の一般財源化に向けた議論を政府もようやく始めた問題を取り上げ、「大いに議論すべき」として、前向きな検討の必要性を首相に指摘した。

 池口議員のこうした指摘に対して首相は、「衆議院予算委員会で民主党議員からも問題を提起されたし、私どもも見直そうということである。内閣としても秋から暮れにかけての税制改正・予算編成の議論のなかで見直しについて見当していく」として、前向きな姿勢を示した。

 最後に池口議員は政治とカネをめぐる問題の集中審議の開催を首相に強く求め、質問を締めくくった。
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